2019年04月26日

記憶する能力に重要な脳の神経細胞ニューロン

記憶する能力に重要な脳の神経細胞ニューロン

記憶


脳を構成する重要な神経細胞のニューロンは、これまで大人になるとニューロンは新しく生まれないという説と、大人になってもニューロンは成長しつづけるという説で、さまざまな専門家が議論してきたようですが、年を取っても脳の神経細胞ニューロンが増えているのではないかとする考えの声が、大きくなりつつあるようです。

これは脳のサンプルを保存する際、脳組織が壊れないように慎重に作業をするようにしたところ、記憶の能力に問題のなかった脳とアルツハイマー病であった脳を比べてみたところ、正常な脳と比べてアルツハイマー病の脳では、海馬での新しいニューロンの成長が僅かであった上に、より病状が悪ければ更に新しいニューロンが僅かであったとのことです。

つまり、大人になっても脳の神経細胞ニューロンが生まれており、アルツハイマー病などの病気になると神経細胞ニューロンの新しい成長が妨げられているということで、活動の弱まったニューロンを活性化できれば、アルツハイマー病の治療の道が開けるのではないかと期待されているようです。

今後は脳の神経細胞ニューロンがどのような仕組みで新しくニューロンが生成されているか、探し出すことができれば、より多くの新しくニューロンを作り出す方法を確立できれば、記憶力の低下を防ぎ、さらにアルツハイマー病の予防や治療に繋がるのではないかとされており、どのくらい先になるか分かりませんが、ぜひニューロンが生成される仕組みを解明して貰いたいところです。



Posted by creeksyn at 11:26 │ニューロン